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銀の木洩れ日亭へようこそ
第3章 魔法を嫌う森

言いながら、ジークは指で宙に幾何学的な図面を描いた。
残像が追うようにぼんやりと光り浮かび上がり、慣れた手付きで印を組む。
目の前に浮かんだ魔法陣がやんわりと姿を消し、代わりにジークの背に薄く輝く黄金色の羽がするすると広がった。と、次の瞬間、夢のように掻き消えてしまった。
「…本当だ…。」
ジークは不思議そうに自分の両手をじっと見つめている。
ルチアはそんな彼の様子を眺め、おもむろに口を開いた。
「…そんなわけで、魔法を使いたいならこの森を出たほうがいい。どうする?随分先を急ぐようだし、もう止めないけど」
ルチアはすっかり闇に包まれた窓の外に目を向ける。
急に身の振り方を尋ねられ、ジークは言葉に詰まった。
言葉に詰まった自分に…驚いた。
残像が追うようにぼんやりと光り浮かび上がり、慣れた手付きで印を組む。
目の前に浮かんだ魔法陣がやんわりと姿を消し、代わりにジークの背に薄く輝く黄金色の羽がするすると広がった。と、次の瞬間、夢のように掻き消えてしまった。
「…本当だ…。」
ジークは不思議そうに自分の両手をじっと見つめている。
ルチアはそんな彼の様子を眺め、おもむろに口を開いた。
「…そんなわけで、魔法を使いたいならこの森を出たほうがいい。どうする?随分先を急ぐようだし、もう止めないけど」
ルチアはすっかり闇に包まれた窓の外に目を向ける。
急に身の振り方を尋ねられ、ジークは言葉に詰まった。
言葉に詰まった自分に…驚いた。

