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day’s(旭×修)
第5章 社会勉強
ある日の朝
朝食のトーストを咥えながら
旭は悪い顔をしていた。
こんな時はろくな事がない…
「なんだ旭…朝から」
「せっかくの休みなのに早起きするから
ベットの中でイチャイチャする時間が
少なくなったなって…」
「何を企んでる?」
「んー、怒りませんか?」
「内容によっては」
トーストを流し込むように珈琲を口に運ぶ。
やはり何か企んでいるのか
俺から視線を外さない。
「言ってみろ」
「漫画喫茶行ってみたいなぁーなんて」
「は?漫画喫茶…って」
「飲み物飲みながら漫画見たり
pcで映画見たりできるんですよ」
「はぁ、二人で行く所じゃないだろ」
呆れた。
せっかくの休みに漫画喫茶。
大して漫画が好きな訳でもなければ
映画だって家で見ればいい…
なんの為に有料チャンネルつけたか…
「カップル用のbox席ですよ?
社会勉強しに行きませんか?
俺行ってみたかったんです」
やめてくれ…
その捨て犬のような瞳を向けるな…
「あのな、俺30過ぎのオッサンだぞ
カップル席なんか入れるか…」
「それなら大丈夫です
男同士でもオンラインゲームしに行く人もいるし
ここから遠いから知り合いにも会いません」
「お前な…卑怯だろ」
「何でですか…?」
「もう断る理由が無いじゃないか」
ハハッと笑う旭は
子供のようにはしゃぎ準備を始める。
つられて身支度を整えるが…
どう考えたって
年の離れた男同士だ…
その視線に耐えられるか…
「はぁ…」
溜息はたえない。