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籠の中の少女
第3章 松岡と小夜香
小夜香は、直感的にあそこに佐伯がいると思った。
予想通りだったのだ。
小夜香が松岡と部屋にいる間中、どこかへ出かけたわけでもなく、いつもあの部屋にいたのだ。
そしてきっと――
あの少女を調教している!
小夜香はできるだけそろりと、音を立てず廊下に出て、ゆっくりと玄関扉を閉めた。そして突き当たりの部屋の玄関扉に駆け寄り、手をかけた。
扉が開いた。鍵は掛かっていなかった。
小夜香は何のためらいもなく中へ入った。
中は照明が点いていた。
そして、奥のドアは少し開いていて、その隙間から向こうの部屋も灯りが点いていることが見て取れた。
――ご主人様……!
その時、奥の部屋の中から声が聞こえてくるのが分かった。
小夜香は手を止め、耳を澄ませた。
女の吐息だ。
そして、あっ……あっ……というかすかな声が、吐息と吐息の間に混じっている。
小夜香は、胸の中を一気にたくさんの蟲が湧き出てきてかきむしられるような感覚におちいった。
そして何のためらいもなく小夜香は奥の部屋に続くドアを開けた。
予想通りだったのだ。
小夜香が松岡と部屋にいる間中、どこかへ出かけたわけでもなく、いつもあの部屋にいたのだ。
そしてきっと――
あの少女を調教している!
小夜香はできるだけそろりと、音を立てず廊下に出て、ゆっくりと玄関扉を閉めた。そして突き当たりの部屋の玄関扉に駆け寄り、手をかけた。
扉が開いた。鍵は掛かっていなかった。
小夜香は何のためらいもなく中へ入った。
中は照明が点いていた。
そして、奥のドアは少し開いていて、その隙間から向こうの部屋も灯りが点いていることが見て取れた。
――ご主人様……!
その時、奥の部屋の中から声が聞こえてくるのが分かった。
小夜香は手を止め、耳を澄ませた。
女の吐息だ。
そして、あっ……あっ……というかすかな声が、吐息と吐息の間に混じっている。
小夜香は、胸の中を一気にたくさんの蟲が湧き出てきてかきむしられるような感覚におちいった。
そして何のためらいもなく小夜香は奥の部屋に続くドアを開けた。