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みなしごの告白
第1章 告白 一
その時私は、目の前にある姿見に映っている私自身を見ました。真っ白なブラウスに濃紺のジャケットを着て、同じく濃紺のスカートをまくり上げてストッキングだけがひざ上まで下げられていて……ショーツの色は淡いピンクのはずが、股間だけは濃く沈んだエンジ色に染まっていて……そこに映る私の顔は、見慣れた自分の顔なのにまるで自分じゃないような……鏡の中にいるもう一人の私……いえ、違いますね……。あの姿見は人前で見せることのない本来の私の姿を映し出していました。子供の頃から鏡というのは魔法と結びつけて楽しい想像を広げてくれる物で、鏡の中の私は魔法使いになったり、大人の綺麗な女性になったりしたものですが、鏡というのはそんな素敵なものを映してくれることなんてなくて、本当は逆で、本来の汚い自分……他人には見せない、抱えている欲情を映し出す魔力を持つ物……だと思いました。私は魔力を発揮した鏡に映る……本当の、本来の私の姿を見たまま、ゆっくりショーツを太ももまで下ろし……クリトリスに手を伸ばして、人差し指と中指、二本の指の先で薄皮に包まれた突起を激しくこねくり回し始めました。普段オナニーする時はゆっくり触るんですが、あの時は……勝手に指に力が入って、むしろ多少の痛みさえも求めるような感じでいじりました。それだけで、いつもは感じたことのない快感が突起を伝って全身を駆け巡り、すぐに大きな声が口から漏れ出てしまいました。母に聞かれたら困りますから、一瞬で止めて声を我慢しました。でも手はもう別の生き物のように、私の意志を離れて勝手にクリトリスをいじり続けました。根元から皮をむいて、つまみ上げるようにしたり、指全体で激しく転がしたり、奥まで押し込んだり……そのたびに、今までのオナニーでは感じたことのない大きさの快感が……快感の電流が全身に響いていきました。声は必死に我慢しましたが……今思えば、結構出てしまっていたかも知れません。でももはや母に聞かれるとかそんなことどうでもよくなってました。