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♡♡年下Lovers
第1章 ONE
「…そんなの嘘だもんっ〜…」
泣きながら言う彼女が愛しく思える。嘘だと言いながら、本当であってほしいと願うように俺の背中に回った腕はもっと強く力が入った。
「…嘘じゃないんだけど…?」
「…だって、…酔っ払って、迷惑もかけたんじゃ…」
確かにそれはそうだけど…、それは遠くから見てるだけじゃ分からなかったこと。
「…ずっと可愛いなって思ってた。…でも、これからは、…紗綾のことを知りたい。」
「……東條さんっ、…名前…」
「…俺と、付き合ってくれるか?」
それこそ、滝のように涙を流す紗綾を笑わないで告白できたのは奇跡だったけど、必死に頷いて鼻声で…ハイって聞けたこの一瞬も俺にとっては奇跡だった。