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♡♡年下Lovers
第1章 ONE
ーーーピンポーン
インターホンが鳴るまで俺はずっと眠っていた。外を見れば陽は沈み、暗くなっていた。時計は19時25分を指す。
ーーーピンポーン
こんな時間に誰だと思って、玄関に足を向ける。隣の人から回覧板が回ってきたのかもしれないと勝手に思いながら、玄関の扉を開けて、俺の目は見開いた。
「…紗綾」
「…具合は…どうですか?」
「ま、まぁまぁ…」
「……お邪魔していいですか?ご飯…お粥作ろうと思って…」
「あぁ、…すまないな…」
中に入れて、さっそくキッチンで調理する紗綾を眺める。……もし、結婚したら…可愛いエプロンしてご飯作る紗綾が見れるのか…
「なっ、なんですか?…寝ないとダメです…」
視線に気付いた彼女は少し赤らめて、鍋に火をかける。
「もうすぐで出来るので待っててくださいね」
俺の所まで来て新しい冷えピタを額に貼った紗綾は可愛らしく笑った。