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♡♡年下Lovers
第1章 ONE
「そろそろ帰…るね…」
敬語を外すのにまだ慣れてないたどたどしい言葉が可愛かった。でも、すぐに寂しさに変わってしまった。
「…そうか」
「うん…、風邪はやく治してね…会えないの…寂しいから…」
「…あぁ」
思っていることが同じだけで嬉しい。でも、俺は今、彼女といたいんだ…
「…それじゃあ……きゃっ…東條さっ…」
「……帰るな…」
俺は玄関に向かうのに背を向けた彼女を後ろから抱きしめた。
「…東條さんっ……」
「……ここにいろ」
「でも、風邪長引いたら…」
「そんな心配しなくていい…、風邪は移さないようにするから…マスクやるから…」
抱きしめる力を強めると、手に彼女の手が重なった。