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♡♡年下Lovers
第1章 ONE
「…マスク…いらない」
「…そうか」
やっぱり病人の側には置いておけないか…。我慢しないといけない時なのかもしれない、手を離そうとした。でも、重なった彼女の手は離そうとした俺の手をぎゅっと握った。
「…マスクしたら、…キスできない…」
振り返って見えた彼女の顔は赤く、目は潤んでいた。少し背伸びをして、俺の身体にもたれかかりキスをしようとする。
「………届かない…」
「…風邪移るから、また今度…」
「いやっ、…帰るなって言ったのは東條さんだもん」
首に腕を伸ばし少しでも近付こうとする。熱が彼女のせいで上がりそう、…でも、また1日寝込めばいいか…。仕事も…風邪が治ってからで…
「…どうなってもしらねぇよ?」
「…うんっ」
「……風邪移っても俺のせいじゃないからな」
彼女の腰に手を回し、持ち上げて寝室に向かう。ベッドに寝かせてすぐ、彼女にたくさんのキスをした。