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第1章 ONE

「紗綾ちゃん！」

「あっ、海先輩！お久しぶりです！」

しかし、俺の後輩の海と松田さんも先輩後輩らしい…！

昼休みになると食堂で歳の近い人と集まって食べる。この時はあまり上下関係もはっきりしていなくて会話も弾む。

俺だけでなく、松田さんが可愛いと言う人は結構いた。ここの女の社員さんは可愛い系より美人が多い。

海と松田さんの会話をそっと聞いていてた。

「紗綾ちゃんここにしたんだ」

「はい！就活大変でした…」

「お疲れ様、ここ座る？」

「あっ、大丈夫です！向こうにお邪魔させてもらいますんで」

「そう？じゃあまた後でね〜」

松田さんが向こうの女子の輪に入ったと同時に…

「「「もっと強く言えよ！！」」」

と先輩たちの声が重なったのは言うまでもない……