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♡♡年下Lovers
第2章 TWO
「…なんでお前が先に着いてんだよ」
「俺はモテないからね~」
片方の眉だけ上げて答えるホシと電車に乗る。ホシの方が先に降りる。
「各務さんだろうといつもみたいにふってきたんだろ?」
「当たり前、ていうか、俺は女関係で優以外の話ならどうでもいい」
「はいはい、分かってますよ~」
呆れた様子のホシは徐々にスピードが落ちた時に、座席を立つ。
「…何もないと思うけど、気をつけて」
「あぁ、さんきゅ~」
「久しぶりだからって盛りすぎるなよ」
「うるせぇって…」
手を挙げ電車を降りたホシを見届け、スマホを手に取る。
撮った写真の多くに優はいない。でも、この写真は…起こしても起きなかった優だった。
この写真が俺に安らぎを与えてくれた。
(早く俺の身体の中で眠らせてあげたい)
昨日のラインでレポートが残っているから寝たくても寝れないと言っていた。
(抱きしめたい…優、待ってろ…)
次に止まった駅で俺は電車から降りた。