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♡♡年下Lovers
第3章 THREE
 
そう、中学の時は良かったのだ。

男と触れ合う機会さえもなく、電車で通っている時間と男の先生の授業中しか、男を見ていなかったと思う。

しかし、この学校の不思議なことに、中高一貫のくせして、校舎が繋がってるなんてことはなく、むしろとても離れていた。

理由はどうか知らないが、10キロ以上は離れている中等部と高等部。

さらに、その間より高等部の方に近い共学の公立R高校…

その男どもは、どこがいいか分からない私の機嫌をとるように、お菓子片手に喋りかけてきたりもすれば、それはどこかの若者の集まる都会にいると錯覚してしまうほどに馴れ馴れしいナンパをしてきたり……

頭痛いっつーのっ!

有名な進学校なはずなのに、真面目で勉強ばっかりの男だけじゃないみたい。

ていうか、共学なんだからさ、女子そっちにもいるでしょ。こっちに絡まないでほしいの、分かんないわけ?


「…あのさ、顔すごいことなってる」

「そりゃこんな顔にもなるわよ」

「さっさと済まして帰ってきなよ、待ってるっぽいよ、いつもと違うタイプと言われる子が…!」

私は重い身体を動かして、門に足を向けた。

 
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