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第3章 THREE

　
「……ねぇ、あれ、誰…？」

私を囲んでいた女の子たちは静かになって、固まりながら、真紘くんを見ていた。

「…なにが、顔目当てだよ」

「……」

「何も知らねえ奴が、俺の邪魔してんじゃねーよ」

「……」

「莉奈ちゃん、…話がしたい、俺ん家来てくれる？」

「……あのっ…えっと…、」

「…だめ？」

さっきの低い声とはかけ離れた、優しい声。

そう、これがずっと聞きたかったの…

いきなりお家に誘われて、どうしようかと思ってたはずなのに、優しい声に乗せられて、私はいいよって言いながら頷いていた。