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♡♡年下Lovers
第3章 THREE
一緒に電車に乗れば、お互い外の風景を眺めていて一言も交わさなかった。
真紘くんがいつも乗ってきていた駅で降りて、後ろに連なって歩く。
見知らぬ土地に足を踏み入れて、なんだか不思議な気持ちだった。
真紘くんが先先と歩くのについて行ってるだけなのに、その土地を知っているかのように錯覚してしまう。
きっと数分しか歩いてないと思う…
大きい家の表札には城田の文字が入っていた。
「…はい、どうぞ」
「……おじゃまします」
私の小さい声は廊下の静寂へと消えていった。