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♡♡年下Lovers
第3章 THREE
 
「莉奈ちゃん、大丈夫?落ち着いて?」

真紘くんの言葉は耳に届くのに、聞こえているのに、それに答えることもできない。

「どうしよう、…私、…」

混乱する私を落ち着かせるような温かさに包まれた…

真紘くんに、…抱きしめられてる……

胸に耳を当てれば心音が響いていて、そのゆっくりした速さに合わせるように私の背中をトントンと軽く叩く。

「…莉奈ちゃん、こっち向いて」

…この声、好きだな……

優しい真紘くんの声が好き…

「俺はいつでも莉奈ちゃんを待ってるから、何かあったらここに電話して」

私の手に握らせた紙を見れば、走り書きされた090から始まる数字たちがいた。

「電話すれば、声が聞けるよ。莉奈ちゃんに会いに来てって言われたら俺何処まででも飛んで行っちゃうから、ね?」

優しく微笑みながらも、私と見つめ合う目は真剣そのもので綺麗と思ってしまうほど曇りがなくって羨ましかった。

私も、逃げてちゃだめなんだって…思った…
例え真紘くんのような曇りのない目を持っていなくても…

 
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