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♡♡年下Lovers
第3章 THREE
「あ、おかえり莉奈」
いつもと変わらない調子で言うお母さんの声の方を見ると、隣には背が高い男性が立っていた。
目が合えば、笑って
「久しぶり、莉奈」
と話しかけてくる……
私は、ただただ自分の目を疑った…
これが…私のパパなの?
幼い頃の記憶というものはこれほど曖昧なのか、いや、彼が変わったのだ。
私のパパは、あんなに髭が生えてなかった
私のパパは、あんなに髪の毛がもじゃもじゃではなかった
私のパパは、あんなに…小汚くなかった…はずなのに……
「なによ、…今更、帰ってきたりなんかして…」
「………」
「なんで、…家の家具、勝手にダンボールに入れてるの…」
「……私と一緒に…アメリカで暮らさないか?」
それはいきなりすぎる提案だった。