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♡♡年下Lovers
第3章 THREE
っていうか、アメリカって……
「お金なくなったから、戻ってきたんじゃないの?」
「ふふっ、ほら、やっぱりその髪型とかもだらしないって。私の言ったとおりでしょ?お金に困った人みたいって」
「そうだな」
「……私、冗談で言ってるわけじゃない」
なんで笑ってるの?
なんで笑えるの?
お母さんずっと、泣いてたのに…
「……私、アメリカには行かない」
「「えっ」」
「当たり前でしょ?私、もう高3だよ、受験期なのに、今更アメリカの大学になんて行けない」
「別に大学に行かなくったってアメリカで私たちとのんびり暮らせばいいじゃない」
「そうだぞ、無理して勉強しなくたって…」
「今の時代、高卒で雇ってくれるところなんていない、アメリカだったら尚更、まず日常会話すら英語でなんて無理」
「別に働かなくたっていいじゃない」
「そうだそ、莉奈には働かずとも暮らせていける生活が送れるんだぞ?」
…自分が悲しくてしょうがなかった。
私の計画をすべて潰して、アメリカに連れて行く気なのかも……
「私、やっと好きな人ができたの、…ずっと男の人が嫌いだった、でも、やっと、好きって思える人ができたの…」
……真紘くん、あなたを想うと胸が苦しくなるよ…
…離れたくないの…どうか、…分かって…
「そんなの、アメリカでも好きな人なんていっぱいできるはずよ」
「そうだぞ、アメリカ人、イケメン多いぞ」
私の中でナニかが切れる音がした