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官能ショートショート『366日』
第1章
恐いくらい覚えているの
あなたの匂いや しぐさや 全てを
おかしいでしょう?
そう言って笑ってよ
凜子は結衣の手を見た。
自分よ小さい手、指をしていた。
左手の薬指に、細い銀色のリングが見えた。
この手は……。
この手は……彼の体に触れ、なぞり、あの熱くたくましいものを握りしめたのだろうか……。
していないと思いたかった。
結衣の唇を見た。
小さく厚くふっくらとして、まだ口角が上がっている。
若い、と思った。
この唇は彼の唇に触れ、体に吸いつき、そして彼のを奥まで飲み込んだのだろうか?
あなたの匂いや しぐさや 全てを
おかしいでしょう?
そう言って笑ってよ
凜子は結衣の手を見た。
自分よ小さい手、指をしていた。
左手の薬指に、細い銀色のリングが見えた。
この手は……。
この手は……彼の体に触れ、なぞり、あの熱くたくましいものを握りしめたのだろうか……。
していないと思いたかった。
結衣の唇を見た。
小さく厚くふっくらとして、まだ口角が上がっている。
若い、と思った。
この唇は彼の唇に触れ、体に吸いつき、そして彼のを奥まで飲み込んだのだろうか?