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衆人環視に濡れる姫刑事
第6章 キモオの店
「俺だって客だ。大至急、調べてもらいてぇ事がある」

「フフン、例の女刑事さんの件だろ?」

油と塩にまみれた指を舐めながら、キモオは小さな目を光らせる。

「…お見通しってわけか。てことは、もう犯人グループは割れてんだな?」

キモオのニヤニヤ顔が、ただでさえささくれだっている蒲生の神経を更に逆撫でた。

「今回は言い値でいいから、さっさと情報を寄越せ」




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