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魅惑的な指先
第2章 謎の紳士

その男は、今日の朝に私の体を乱暴にまさぐった痴漢男だった。
ガラス越しに、私と目が合ったその男はニヤリと口角を上げながら私の太股に躊躇する事なく撫で上げる。
もう片方の手は、首に巻かれたハンカチに隠されていたはだけたシャツの中に忍び込ませ、私の乳房を揉み上げた。
人が多くもなく、少なくもない車内。
それなのに、その男はそれを止めようとはしない。
朝の腹いせか…
ただの衝動なのか…
恐怖に身を縮め込ませた私をいいことに、その男は指を私の体に這わせた。
乳房の膨らみを弄びながら、乳首を摘まみ上げて捻ってみたり、太股に触れていた手は下着の上から膨らみに指を沿って滑らせる。
気持ち悪さと快感の間で、私はただ、手摺に添えた手に力を入れながら堪えていた…。

