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魅惑的な指先
第2章 謎の紳士
耳元に聞こえてくる、男の荒い息遣い。
背中に感じる男の体温。
臀部に感じる男の硬くなった性器。
そのどれもが気持ち悪さを感じさせる傍ら、恐怖で声を出すことも出来ない。
身体を男から離したいと窓際に身を縮めると、それを楽しむかのように詰め寄る男。
私の太股を指先で撫で回しながら、下着のラインに指の腹で沿わせる。
全神経が男の指の動きに集中して、漏れそうになる声を抑えるように口に手を当てて堪えていた。
私の目頭に、じわりと涙が滲み出始めていた。