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調教
第4章 参
「エミ、最近元気ないよね」
朝、友人と話していると突然そう言われた。
東城は慌てて否定する。
「そうか? 私は普通だよ……」
「嘘、エミ嘘ついてる。何か悩み事あるなら言ってよ。友達でしょ?」
鋭い友人に東城は狼狽えるも、やはり否定する。
真実を言うわけにはいかない。
「……ね、寝不足なだけだよ……人の事心配してる暇があったら自分の心配をしたらどうだ? 来週のテストだろ?」
「ありゃ、そうだっけ?」
「そう。ほら勉強しろ勉強」
「数学やば……教えてエミぃ」
なんとか話を逸らせる事ができ、ホッとする。
だが鬼島の自分を無様に見下す様が脳裏にちらつく。
この生活はいつまで続くのだろうか?
ふと、そう思う。
しかしそんな事は分からない。
先の見えない状況に、東城は身震いする。
朝、友人と話していると突然そう言われた。
東城は慌てて否定する。
「そうか? 私は普通だよ……」
「嘘、エミ嘘ついてる。何か悩み事あるなら言ってよ。友達でしょ?」
鋭い友人に東城は狼狽えるも、やはり否定する。
真実を言うわけにはいかない。
「……ね、寝不足なだけだよ……人の事心配してる暇があったら自分の心配をしたらどうだ? 来週のテストだろ?」
「ありゃ、そうだっけ?」
「そう。ほら勉強しろ勉強」
「数学やば……教えてエミぃ」
なんとか話を逸らせる事ができ、ホッとする。
だが鬼島の自分を無様に見下す様が脳裏にちらつく。
この生活はいつまで続くのだろうか?
ふと、そう思う。
しかしそんな事は分からない。
先の見えない状況に、東城は身震いする。