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狂人、淫獣を作る
第4章 淫獣
 「中学生ですからね」
 後藤は次の言葉が出なかった。
 「……やはり軽蔑されますか?」
 「いや、あまりに意外だっただけだ……不意打ちだな。俺には幼女趣味はないが、あんたの趣味を否定する気もない。面白そうじゃないか! ぜひ聞きたいものだね」
 「私も幼女趣味はありません、なりゆきでしてね……ただ、成長しきっていない身体を無理矢理変えていく楽しさというものがあるということは初めて知りましたよ」
 後藤は、サングラスに隠されているはずなのに、そう語る源の目に若干狂気じみた光が一瞬宿ったように感じた。
 源は手元の白湯をすすって喉をうるおし、後藤に語り始めた。

    ※  ※  ※

 約一年半前――。

 ほとんど家具らしい家具のないそっけない部屋だった。厚手のカーテンがワンルームの部屋の大きな窓を覆って薄暗い。外はそろそろ夕暮れのようで、部屋の中は赤みがかった色で満たされていた。
 部屋の真ん中に置かれたベッドの上では、少女が全裸で大の字にされ、両手首と両足首を引っ張られるような形で縄で縛られ固定されている。目隠しをされ、口にはタオルで猿轡をされている。
 静かに低いモーター音が響いている。少女の未発達の陰核は、スポイトを短くしたような吸引器に吸い付かれ引っ張り出されている。その吸引器を挟むように振動している二つのローターがテープで固定されていた。
 源が部屋に入ってきた時、すでに少女は白目を剥いていた。
 まだまだ小さな膨らみが乗っている胸板を激しく動かしながら呼吸しており、全身汗まみれだった。
 少女の股間を中心に、シーツは大量の水でもこぼしたかのようにぐっしょりと濡れていた。
 おそらく何度か失禁したのだろう。
 中学一年生とて、未発達であっても陰核で性感を得るには十分な年齢である。それを昼前から半日も淫具で責め続けられると、たいていの場合は性的絶頂を迎える。
 源はベッドに近づくとローターを止め、ようやく陰毛が生えかけている股間に貼ったテープをはがし、陰核から吸引器を外した。
 吸引器を外した時、それが引き金になったかのように尿が弱々しくピュピュッ……と飛び出した。
 源はそれを見て奇声を上げて笑った。
 「……臭いなあ……文字通りまだまだ『ションベン臭いガキ』だ」
 陰核は真っ赤につやつやと膨れ上がり、そこだけみればまるで大人の女のそれだった。
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