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〝真〟MonsterRaper
第7章 デュラン-番外編
金属のぶつかる音と、肉の破れる音が交差した。
ゴブリンたちは、ダークエルフの青年に一匹、また一匹と倒されていった。
だが、恐れをせずに向かってくるゴブリンに、エルフであるデュランは、息が苦しくなる。
それがエルフの弱点でもあった。

エルフを生まれながら盗賊と言う者もいる。
魔法、長寿、容姿端麗、エルフは他の種族と違い秀でる要素は多々あるが、《長寿》であることは心拍数が少ないことと比例する。
心臓の活動力が少ないからこそ長寿であることが生命体として前提である。

生臭い血の匂い…
石田と一緒に戦えば、最低でも生きて帰還できたであろう。
最悪でも、石田に説教をくらい数匹のゴブリンを倒しせた。
上手くいけば、ゴブリンをDエルフの傘下に収められたかもしれない。

「これまでか…」デュランは呟いた。

今日の物語で、剣と魔法を使いこなすエルフが代表的に勇者的な主人公なりにくい理由をデュランは想像した。
一瞬の転寝のように考えもしない夢が脳裏を駆けめぐっては消える。

剣の突きが鈍る。
毒には効果があるが、その必要な瞬間に効果は表れない。
いつの間にかに盾を投げ捨てていた。
用意していたダガーも一緒に。

レイピアを両手で持っていた。
彼の習っていた剣術ではなかった。
本能で武器を振るっていたのだ。

ゴブリンの戦闘能力は高いとは言えないが、勇猛である。
命懸けで戦う狂戦士の役目を負う者もいる。
死ぬ覚悟で突っ込んで仲間に敵を仕留める機会を与える命懸けの戦士でもある彼の攻撃にたじろぎながら脳裏を過ぎる。

父も母も村のために戦って命を落とした。
それを誇りに思って戦士となり、Lエルフやコボルト等の仕事も請け負って戦った。
どこかで、褐色肌の自分を見下す感触を感じながら。


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