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〝真〟MonsterRaper
第7章 デュラン-番外編
「お兄ちゃん、どうだったの?」

デュランは自宅に戻るとコイフ(兜)を脱ぎ捨て、妹のレジーナを睨みつけた。

「ジャスワントなにを吹き込んだ!?」

「何って一人で行くもんだから…」

「好きな女に武力で助けられた男の気持ちもわからないのかっ! しかも、俺のために来たんじゃない…」

戦士であるデュランには、特に女の情けが屈辱だった。

「し、死んだらどうするのよ! 一人で勝てる相手じゃないのに」

「俺は、ウインディーネの……」

デュランは水の精霊魔法に関しては一番の自信があった。
樹海が海に沿っていれば、水の上位であるクラーケンの加護すら受けれると言われたが、下位のウインディーネを極めるにとどまっている。
水の精霊を極めれば、風や火の精霊とケンカしてすべてを極めることはできない。

言いかけて、デュランは自分の部屋に戻っていった。



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