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〝真〟MonsterRaper
第7章 デュラン-番外編
「う~~ん…」

「だー、気がついたの?」

スプライトはエルフであれば、誰でも扱える草の精、小さき妖精である。
力は弱いが、心得のあるエルフであれば多様に使えるのだ。

「ジャス…? なぜ、俺はここに‐‐」

ジャスワントは、カクカクシカジカと事の成り行きを説明した。

「…ゴブリンを殺したのか?」

石田は、やや怪訝そうな顔でジャスワントを見た。そのままの動作でヘルメットと装具のある方向へ歩く。

「私が到着したころには戦闘は始まっていたわよ。 お願いだから怒らないで」

石田は、装具を装着し、パルティアをスリングから肩にかけた。
そしてボックスからあるだけの救急包帯をポーチに詰め込んでいく。

「ちょ、ちょっと!? どこ行くのよ」

「ゴブリンを救助に行く」

「ゴブリンの巣は今頃…」

ジャスワントは、怒鳴られることを覚悟した。




木だけではなく、獣油の燃える匂いが、洞窟内を満たしていた。デルレイが火を放っている真最中であった。

―ビヒヒーン!
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