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〝真〟MonsterRaper
第2章 Prologue
「このガキっ」
舌打ちをしつつ、障害物を避けながら逃げ走る。
起伏ある地面は思わぬ場所に天然の泥濘(ヌカルミ)地雷があって走るのは簡単ではない。
転んだ衝撃で銃が暴発する恐れがあるため、慎重にもとにかく必死に走った。
彼女の振りまわすハルバートの刃が俺の真後ろで空を裂き、風圧だけで木の枝や頭上から垂れ下がる蔦を斬り落としていく。
「待ちやがれぇぇぇ!兵隊野郎ぉぉぉぉ!」
セリフからして完全に視界が回復したミノタウロスが突進してくる。
俺も脚力には自信があったが、彼女は蹄の能力を活かし、小さい歩幅で確実に距離を縮めてくる。
もう一度、閃光手榴弾を取りだし顔に向けて投げたが、今度はツノで上手くハジかれてしまった。
その動作が原因で距離が詰められる!
「食ってやるぞぉぉぉ!」
大振りのハルバートをかがんでかわすが、もう片方の手でサスペンダーを握られ、引き寄せられてしまった。
「うおっ」
ミノタウロスの足元へに仰向けに倒された。
目の先に陰毛のない雌の局部が見えた。
裂け目はきゅっと閉じてかすかに綺麗な紅梅色が目に焼きつく。
追い打ちをかけられる前に胸の位置に吊り下げた小型の懐中電灯をもぎ取り、彼女の目に向け照射した。
ヴァンパイアキラーと呼ばれるフラッシュライト。
俺の銃に着けるアタッチメントである。
その高輝度を近くで向けられた場合、目は開けることができない。
「眩しい!あああぁぁぁッ!」
たじろいだミノタウロスの隙をついて立ち上がると罠を仕掛けた場所まで、もう一度駆け出した。
「だぁぁぁー。兵隊野郎めぇ!」
今度は、ハルバートを投げ捨てて追いかけてきた。
次こそ、捕まったらツノで串刺しだろう。
やがて下り坂の獣道となった場所から拠点である俺が張った天幕(テント)が見えてきた。
そして罠であるボコ穴にも近づくっ!
一気に坂道を駆け下りる。
すっかり頭に血が上った彼女は、周囲に盲目になって俺に突進してきた。
樹海の障害物は目に見えるものだけではない。
下り坂の終わる開けた場所に落とし穴を掘っておいたのだ。
猛獣モンスターであるミノタウロスは一気に突っ込んでくる--
舌打ちをしつつ、障害物を避けながら逃げ走る。
起伏ある地面は思わぬ場所に天然の泥濘(ヌカルミ)地雷があって走るのは簡単ではない。
転んだ衝撃で銃が暴発する恐れがあるため、慎重にもとにかく必死に走った。
彼女の振りまわすハルバートの刃が俺の真後ろで空を裂き、風圧だけで木の枝や頭上から垂れ下がる蔦を斬り落としていく。
「待ちやがれぇぇぇ!兵隊野郎ぉぉぉぉ!」
セリフからして完全に視界が回復したミノタウロスが突進してくる。
俺も脚力には自信があったが、彼女は蹄の能力を活かし、小さい歩幅で確実に距離を縮めてくる。
もう一度、閃光手榴弾を取りだし顔に向けて投げたが、今度はツノで上手くハジかれてしまった。
その動作が原因で距離が詰められる!
「食ってやるぞぉぉぉ!」
大振りのハルバートをかがんでかわすが、もう片方の手でサスペンダーを握られ、引き寄せられてしまった。
「うおっ」
ミノタウロスの足元へに仰向けに倒された。
目の先に陰毛のない雌の局部が見えた。
裂け目はきゅっと閉じてかすかに綺麗な紅梅色が目に焼きつく。
追い打ちをかけられる前に胸の位置に吊り下げた小型の懐中電灯をもぎ取り、彼女の目に向け照射した。
ヴァンパイアキラーと呼ばれるフラッシュライト。
俺の銃に着けるアタッチメントである。
その高輝度を近くで向けられた場合、目は開けることができない。
「眩しい!あああぁぁぁッ!」
たじろいだミノタウロスの隙をついて立ち上がると罠を仕掛けた場所まで、もう一度駆け出した。
「だぁぁぁー。兵隊野郎めぇ!」
今度は、ハルバートを投げ捨てて追いかけてきた。
次こそ、捕まったらツノで串刺しだろう。
やがて下り坂の獣道となった場所から拠点である俺が張った天幕(テント)が見えてきた。
そして罠であるボコ穴にも近づくっ!
一気に坂道を駆け下りる。
すっかり頭に血が上った彼女は、周囲に盲目になって俺に突進してきた。
樹海の障害物は目に見えるものだけではない。
下り坂の終わる開けた場所に落とし穴を掘っておいたのだ。
猛獣モンスターであるミノタウロスは一気に突っ込んでくる--