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〝真〟MonsterRaper
第7章 デュラン-番外編
「俺はやってない…ただの火事場泥棒だ」
「…下手な言い訳だな。 まぁいい、怪我をした仲間の話を聞いて潔白だったら今回は逃がしてやるさ」
―ヒヒーン!
ジャスワントを乗せた、青年が戻ってきた。
「ダーベラ様、お連れしました」
「!?」デルレイ…っ
「おおっ! …仲間が重体なんだ、助けてくれ」
銀髪に白い肌?とダーベラは不審に思ったが、長い耳を上げたり垂れ下げたりできる。エルフで間違いはない。ただ、ライトなのかダークなのか。
「そ、そのコボルトは?」
「火事場の泥棒らしい。 さぁこっちだ」
六匹のゴブリンが横たわっていた。生命力が高いのか、まだ生きている。
一匹は頭を矢に射抜かれているのに。
ゴブリン種の目にはそう映るのだろう。
ジャスワントはデルレイを気にしつつも、ゴブリンを復活させれば、自分たちが襲ったと知られてしまう。
『どうすれば…どうすればいいの…?』
ジャスワントは悩んだ。間違いなく傷が癒えればバレる。
二人とも殺される。正直に話すべきか…。
「私の魔法では…彼らを助けるにはもう遅いわ…残念だけど」
死んだものを生き返らすことは無理である。だが、死んでいないと言う。
そして治癒するのはシルフである。彼女はキッカケを与えるに過ぎない。
「この場合はなんて詠唱すれば…」
ジャスワントは、とぼけた。デルレイを助けるために、
そして、実際、倒れたゴブリンを助ける自信もない。
「…下手な言い訳だな。 まぁいい、怪我をした仲間の話を聞いて潔白だったら今回は逃がしてやるさ」
―ヒヒーン!
ジャスワントを乗せた、青年が戻ってきた。
「ダーベラ様、お連れしました」
「!?」デルレイ…っ
「おおっ! …仲間が重体なんだ、助けてくれ」
銀髪に白い肌?とダーベラは不審に思ったが、長い耳を上げたり垂れ下げたりできる。エルフで間違いはない。ただ、ライトなのかダークなのか。
「そ、そのコボルトは?」
「火事場の泥棒らしい。 さぁこっちだ」
六匹のゴブリンが横たわっていた。生命力が高いのか、まだ生きている。
一匹は頭を矢に射抜かれているのに。
ゴブリン種の目にはそう映るのだろう。
ジャスワントはデルレイを気にしつつも、ゴブリンを復活させれば、自分たちが襲ったと知られてしまう。
『どうすれば…どうすればいいの…?』
ジャスワントは悩んだ。間違いなく傷が癒えればバレる。
二人とも殺される。正直に話すべきか…。
「私の魔法では…彼らを助けるにはもう遅いわ…残念だけど」
死んだものを生き返らすことは無理である。だが、死んでいないと言う。
そして治癒するのはシルフである。彼女はキッカケを与えるに過ぎない。
「この場合はなんて詠唱すれば…」
ジャスワントは、とぼけた。デルレイを助けるために、
そして、実際、倒れたゴブリンを助ける自信もない。