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〝真〟MonsterRaper
第7章 デュラン-番外編
「ふむ……傷を治すような感じでいいのだがな」
ダーベラは怪訝そうな顔でジャスワントの顔を覗き込んだ。
―このボブゴブリン…
メイジ(魔法)の心得がある。魔法戦士といったところか、タチの悪い黒魔法…?
炎の力を感じる…
火を嫌う樹海の亜人が?
ジャスワントは、仰向けで白目を剥いて倒れているゴブリンに手をかざす。
「親愛なるシルフよИわが手に風の恵みと心(しん)の願いを!」
手には白く優しい光が放たれ、ゴブリンの喉にある傷をじわじわと修復していく。
傷が修復してもすぐに気がつくわけではない。
そして、次のゴブリンにも同じように精霊魔法をかけていくのだが…
僅かに彼らの記憶を削除するようシルフに願い出ていた。
一通り全員に治癒がかけられた後のことだった。
ダーベラは、傷が修復したゴブリンを強引に揺さぶり起こした。
「起きろ! 何があった!?」
――んん…っ
ダーベラに起こされたゴブリンが気がついてしまった。
一瞬、デルレイに覆いかぶさるボブゴブリンが気がついた仲間に気を取られた。
デルレイは見逃さず、覆いかぶさるボブゴブリンに噛みつく。
「ぎゃっ!」
デルレイは、怯んだボブゴブリンの顔面に肘打ちを叩き込み敵の剣を奪うと間合いを取った。
「俺はやってねぇ!」
「!?」
驚いたのはジャスワント。彼はそのまま逃げると思ったのだが、彼女が心配で残ってしまったのだ。
「ちぃ犬めが!」
ダーベラは怪訝そうな顔でジャスワントの顔を覗き込んだ。
―このボブゴブリン…
メイジ(魔法)の心得がある。魔法戦士といったところか、タチの悪い黒魔法…?
炎の力を感じる…
火を嫌う樹海の亜人が?
ジャスワントは、仰向けで白目を剥いて倒れているゴブリンに手をかざす。
「親愛なるシルフよИわが手に風の恵みと心(しん)の願いを!」
手には白く優しい光が放たれ、ゴブリンの喉にある傷をじわじわと修復していく。
傷が修復してもすぐに気がつくわけではない。
そして、次のゴブリンにも同じように精霊魔法をかけていくのだが…
僅かに彼らの記憶を削除するようシルフに願い出ていた。
一通り全員に治癒がかけられた後のことだった。
ダーベラは、傷が修復したゴブリンを強引に揺さぶり起こした。
「起きろ! 何があった!?」
――んん…っ
ダーベラに起こされたゴブリンが気がついてしまった。
一瞬、デルレイに覆いかぶさるボブゴブリンが気がついた仲間に気を取られた。
デルレイは見逃さず、覆いかぶさるボブゴブリンに噛みつく。
「ぎゃっ!」
デルレイは、怯んだボブゴブリンの顔面に肘打ちを叩き込み敵の剣を奪うと間合いを取った。
「俺はやってねぇ!」
「!?」
驚いたのはジャスワント。彼はそのまま逃げると思ったのだが、彼女が心配で残ってしまったのだ。
「ちぃ犬めが!」