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〝真〟MonsterRaper
第8章 お嬢様は無理難題をおっしゃる
「いらねーよ…軍人は真面目な雰囲気があるんだけどな。 アンタは本当に戦えんのかい?」

「サキ(相手)を見てモノを言えよ。 俺から言えば弱肉強食なんて―‐」

―‐って言い過ぎるとケンカになってしまう。
コイツ等は社会保障なんてない…
その日暮らし、なんて言い方は失礼だが、今日(コンニチ)の人間の繁栄は彼らのおかげだ。

「まぁ…人間界は、ここほど命のやり取りは無いな」

真剣
日本人であれば誰でも知っている言葉で奥が深い。
生物界は、己の肉体を駆使した真剣勝負の世界だ。

「仕事の邪魔だ。 ただ立っているだけじゃねぇ」

身長が低いだけで見下した俺が悲しい。
必死に働いていることは間違いない。

「…むぅ」
…この野郎
なかなか言いやがる。


ここでテントから、人間系のゴブリンが出てきた。
ボブゴブリンというヤツだ。

「ほぅ…見事な軍隊野郎だな。 俺の名はダーベラ、ズメディ王女の側近だ。 お前が、あの女エルフの騎士(ナイト)ってわけか?」

「すごい王国だな」

こんなキャンプ場で王国とは…
こんなゴブリンとかがいるから日本古来の〝鬼〟の棲む場所がなくなってくるのだ。

「我々は棲む土地を探しているが、どうやらここもモンスターだらけで危険のようだ。 だが、あの女の話ではニーズヘッグなるドラゴンを倒せば、Dエルフとしては土地を提供してくれると言う…」

ジャスワントはしたたかな女だ。
ゴブリンと共同でドラゴンを倒すつもりだろうが、

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