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〝真〟MonsterRaper
第8章 お嬢様は無理難題をおっしゃる
―‐バサッ
テントからジャスワントが出てくる。
浮かない表情だ…交渉決裂ってとこだろうが…?

「お待たせ…」

「ジャスワント、悪いが俺はここに残るから先に帰っていてくれ」

「ここに残るって…何のために?」

「ゴブリン達を困らすモンスター退治の依頼が入ったのだ」

「…手伝うわ」

そ~言うと思ったよ。
「君はドラゴン対策で忙しい身だろう? 俺に構わず、君は君の仕事をするんだ」

「…いくらで引き受けたの?」

―!?-
彼女の下がっていた長耳が、ピンっとウサギのように上向いた。
調べていなかったがエルフは地獄耳の可能性もある……

「これから交渉するから、じゃあな」

俺はジジイの背中をポンッと叩いて、彼女から離れることにし―-!?

「きゃぁ!」

ジャスワントの方に飛びつく、ピクシー的な妖精を発見し、蚊を掴むように握りしめた。

「なんだコイツは! 食ってやる」

もちろん冗談だが、俺は妖精を食べるように口を大きく開いた。
ぎゃーっと言うような顔で妖精は怯える。

「やめて!」

ジャスワントは俺から妖精を奪うと空に放った。

「そんなことをしていたのか!? 見損なったよ…」

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