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第8章 お嬢様は無理難題をおっしゃる

土手山を力づくで打ち払って、
近付く、美野里川と呼ばれた男にローリングソバットを放つ、

「ぐぅぅ」

牽制して倒れ込むジャスワントを守るように二人の前で立ち塞がった。

『まだ、仲間がいるかもしれないな…』左手で拳銃を引き抜く。

「手を引かないならマジで殺すぜ」

「ふっ」

距離があることで土手山はショットガン、
美野里川はスナイパーライフルを構えだす、

「どう見ても、殺されるのはテメェだぞ」

「しかし、見事な陸軍コスプレだな」

「色々、武器を隠し持ってる……まるでベルセルクのガッツのような男だ」

―‐これはヤバいと思った瞬間だった。
「ピー!!」と笛が鳴る。
コイツ等の隠れている仲間からだろう。

まわりにボブゴブリン達が現れこっちに弓を構えていた。

「ちぃ…今日はこれくらいにしてやる」

そう言うと土手山は防弾チョッキの内側を周囲にさらけだした、
なんと無数の手榴弾がぶら下がっている。

「手を出せば、爆発させんぞ～」

二人はサッと茂みの中に走って行った。
オレがガッツならアイツはバットマンに出てくる狂敵ジョーカーだ。

「なんて野郎だ。 これで奴らは三人以上なのがわかったが亜人までガチに攻撃してくるとは…」

気絶したジャスワントを抱き上げるが、完全に気を失っている。

「「ウミヘビを手に入れた」」