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〝真〟MonsterRaper
第8章 お嬢様は無理難題をおっしゃる
―‐**


「えっ!?」

エルフの村に戻った俺はジャスワントの家に行ったのだが、いない。
村の者に訊いてもジャスワントやボブゴブリンの姿は見ていないという…

まさか……
あの密猟者どもに!?

とにかく探さなければ!





―‐その頃

樹海に建つ大きめの天幕内、

「めずらしいわね。 銀髪の白肌エルフとボブゴブリンなんて…高値で売れるわ」

そういうのは、若い妖艶な娘。
頭には羊のツノと背中にはコウモリの翼が生えている。
手足の指は細長い。
亜人でもモンスターでもない悪魔である。

「サキュバスよ、これを機に女エルフ狩りをするか? 亜人専門のピンクサロンに売ればいい商売になるぞ」

声を発したのは土手山、そこには美野里川の姿と悪魔の女がもう一人、悪魔の青年も一人いる。
天幕の外には見張りに人間の男もいる。
女悪魔の一人はサキュバス。

「サキ姉(ねえ)も土手山さんも目標が違いませんか!? 自衛隊の生物兵器をやっつけるために僕と姉さんは協力したんだからね」

悪魔の青年だった。
彼は他の女悪魔二人と違ってツノがない。
だが、翼がなければ人間そのものである。

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