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第8章 お嬢様は無理難題をおっしゃる

アルカードはエンプーサにジャスワントの剣テンペストを渡した。

「…ふぅん、良い剣ね。 ドワーフ製の魔法剣だわ」

「空中での斬撃なんてたまらんな。 じゃあ行くから、美野里川が指揮を取れ」

「ああ、わーたよ。 死ぬなよ」





俺はジャスワントたちを探しに樹海を歩いているとボブゴブリンが乗っていた変な馬がいた。

「ヒヒ～ン」

乗れと言っている…
彼女たちの所へ誘う（いざなう）のだろうか？

変な馬に跨ると馬は勝手に俺をある場所へと運んだ。
樹海の開豁地（かいかつち）であった。

そしてその先にいたのは―‐

「ゲス野郎！」

俺は叫んだ。
土手山とその隣には捕虜のボブゴブリン。

「銃と銃剣を置いてもらおうか。　さもなくばコイツを殺す」

土手山はボブゴブリンに大型のナイフを突きつけた。
捕虜の彼は死んだように眠っている。

「亜人の命なんてどうでもいい女はどうした？」

「女は売る。 どうやら交渉は決裂のようだな」

―‐ガッ
ボブゴブリンの腕にヤツは大型ナイフを刺し込んだ。

「ぐわぁぁぁぁぁ！」

見たこともないような赤黒い体液、血が宙に舞った。
ヤツは本物の外道。
本気で殺しを請け負える。

ヤツのインナーには手榴弾が仕込んである。
その爆撃で周囲をも巻き込む。
クラスター式で爆撃だけでなく破片も襲いかかってくるモノだ。