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〝真〟MonsterRaper
第8章 お嬢様は無理難題をおっしゃる
触手から投球のようにアズダールが壁に投げつけられた。

クローターには蠢く触手が何本も襲いかかる。
鞭のように狙ってくるが先端が棘になっているので盾で防ぎ剣で反撃するが、柔らかい触手をキズつけることは簡単ではない。
うまく斬り込んでも植物の水分は硫酸のように降りかかり、剣を溶かしてしまう。
盾は木製のバックラーのため、衝撃をこれ以上受けとめる自信がなくなってくる。

大柄の戦士キルタムは手斧、斧を中心部の人型雌しべに投げつけるが吸い込むように吸収され花粉を噴き出した。コレは毒である。
しかも視界をも塞ぐ。
呼吸で体を犯してくる毒は彼らにとって厄介だった。
経験がないからだ。


隊長であるダーベラは、魔法で彼らに耐久力が上がる呪文をかけていた。
そして戦士たちが、果敢に向かって行くのも高揚感を湧き上らせる援護の魔法をすませていたからである。
だが、目にもとまらぬ速さで襲ってくる巨大な赤いイモリのBCWに苦戦していた。
大きさは小型犬だが、跳びはね、壁にへばりつく。
長い舌はかわさないと甲冑ごと身体を貫いてくる槍。
剣や盾で受ければ、絡め取られてしまう。
爪と牙は首などの弱点を明らかに狙ってくる。

「撤退するぞ!」

ダーベラの怒号で戦士たちが、退却の構えを取るのだが、入り口には襲ってはこないBCWが固めていた。
明らかに「逃がさん」と言わんばかりに構えている。
ソイツは黒い狼のような姿なのだが、頭が二つある。
尻尾は蛇であった。

「オルトロス! 逃がしたら、お前さんもキメラ(合成獣)の材料にするよ」

アルラウネが入り口の狼に言い放った。
狼の名はオルトロス、そして言葉が話せた。

「我が牙を使うのはお前が無様にも逃がした時だ!」

双頭と蛇で視界は360度で彼から単体で逃げるのは不可能であろう。
BCWにとって原動力は生き物の血である。
だが、普段から血を欲しているわけではない。
戦闘の指令を受けると血を欲するのだ。

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