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〝真〟MonsterRaper
第8章 お嬢様は無理難題をおっしゃる
「お嬢様…多くの―‐」

「わかっている!」

クローターの話を遮って王女が続けた。

「わかっているけど……お前たちが全滅したら我が王国も終わりだ!」

「ズメディ様…我々を信じて待って頂きたい。
あの植物は命懸けで倒します!!」

ダーベラは泣き崩れる少女の肩を抱いた。

ドラゴンの脅威も恐らく、この地域にも僅かながら影響はあるだろうが、村がつぶされるほどではないのだろう。

「それに、この石田大尉の連れの者が密猟者に誘拐されています。
助けなければ…」

「その連れとは何者だ?
なぜ、お前たちまで危険を冒すのだ」

「確か…」

ダーベラは口ごもった。
救出する相手がモンスターだと知ったら王女は反対するだろう。

「誰じゃ?」

「………」

「なぜ言えん?」


「愛する女だ…。
俺は助けに行なきゃならない…世話になったな」

俺は、リュックを担いで天幕から出た。
デルピューネの救出は彼らと関係がない。
PDAを取り出した。


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