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〝真〟MonsterRaper
第8章 お嬢様は無理難題をおっしゃる
「あの時は、上官の命令で待機と言われていてな…
お前の父とわしは、学徒あがり人間の少年ひとりと洞穴に大勢のゴブリンや他の亜人らと隠れておった。
その時はゴブリンではなく小人鬼と呼ばれていたのだがな。
そして、食糧もなく、洞穴周辺でミミズをほじくって食べていた。
最終的には、洞穴が何故か敵にばれてしまった…そして敵の戦車が迫ったとき、学徒がバッグに手榴弾を詰め込んで玉砕すると言いおった。
わしらに逃げろと言った。
何故なら…上官が敵に降伏し、洞穴の場所を教えたのだ…いわゆる捕虜の代わりに取引したんじゃな。
学徒は戦車のキャタピラの下に滑り込んだ……。
そして、わしらは逃げたが敵はシェパード(軍用犬)でわしらを追撃した。
腹が減り過ぎて力の無いわしらは次々とシェパードの大群に噛み殺された。
何人か生き残って捕虜になったのだが…追跡したガ兵らが「逃げたいなら誰か侍らしく切腹しろ」とジェスチャーで伝えてきた「ハラキリ、ハラキリ」とな。
お前の父は支給されていた、歩兵銃の銃剣で…ガ兵の前で腹をかっさばいた…。
そして死ぬ間際に「逃がしてくれ」とガ兵に言った…。
血まみれになりながら祈っておった…」

ダーベラは、デュランダルがその銃剣だと知っていた。
当時のデザインからか、長くサーベルのような形状だが、父の匂いが…嫌というほど染みついていた。

長老に背を向けた。

「この樹海に生きるモノは徴兵された亜人…いや…
あの学徒のような勇者の恩恵で今があるといってもいい。
正義と言っても解釈は様々だろう…それを導く方程式もな…
お前は、どうやって答えをだす?」

「私は…ボブゴブリンとして…」

「お嬢様自身が身体を売ろうとしている…
一国の王女が、民のためにだ」

そこにボブゴブリンたちとズメディが現れた。

「さぁ、戦の準備をしましょう」

クローターは、ダーベラが天幕に置いたままにした剣を持ってきた。
デュランダルである。



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