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第8章 お嬢様は無理難題をおっしゃる

「気持ち悪い顔……このまま汚い汚物を大地にまき散らさせるのも下の草さんに悪いわ…」

ジタバタ動くオークの両脚に触手を絡めた。
一本づつ、開かせ「人」の形になった。

「まぁ殺人はしていない様だから…死刑はやめたげる…減刑にして股裂きの刑に処する」

「ぐるばぁぁあががーっ」

オークの足が左右に引きちぎれるかのように引っ張られた。
そして―――

―‐どばーんっ！
両脚が左右に、宙に舞った。
鮮血がアルラウネにふりかかった。

「ぐばぁぁぁぁああぁぁー！」

「汚い血をつけないでよ…私は繁栄しないから虫を呼ばない、だから花のような色もいらないのに…」

ぶんっとゴミを捨てるようにオークを投げ捨てた。


「ひがぁあああああっ!!」

足を失ったオークは悶え転がった。

「サラマンダーが羨ましい…あの少女を助けたことだけでも生きた意味がある…創られた意味が…」

アルラウネは移動した。
そしてサラマンダーは少女を樹海の外へ誘導した後、消えた。


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