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〝真〟MonsterRaper
第8章 お嬢様は無理難題をおっしゃる
「戦い?僕は悪事に手を染める気はない。
悪い奴らを倒すのに協力しているんだ。姉さんたちとも違う」

アルカードは、振り向いて二人の姉を見た。
長女のエンプーサは年長だが夢魔という下級悪魔である。
次女のサキュバスは既に淫魔という雌では上級悪魔である。

アルカードは夢魔と人間のハーフであり、姉2人とは種違いの弟である。

長女のエンプーサは、母がアルカードという名をつけたのは母がかつて魔界で仕えていたヴァンパイアの名前である。
将来、魔王になってもらうためにつけた名だ。

「悪事?」

土手山は、アルカードの目をまっすぐ見て言った。

「悪事というのか…お前は悪事というのか?
お前は魔人だ!
そして、悪魔として果たさねばならない責任がある!
その責務を、おまえは“悪事”というのかッ!!
この愚か者!」

元軍人は魔族の青年の胸ぐらをつかんだ。

「モンスターでも亜人でも女の子に暴力を振るって、人質にしたあげく爆弾を噛ませるだって!?
それを悪事と言わず何と言う!」

青年は、掴んだ腕をつかんだ。
その部分から赤い湯気がたつ。
相手の体力を吸収しようとする技、アスピレイトの手。

「何かを成すためには犠牲が必要だ。
犠牲を支払わない限り、前へ進まない…歴史を作ることはできないッ!
この腐敗しきった日本を見ろッ!!
誰かが変えなきゃいかんのだ!
お前はそれを成そうとしている! 
今まで、討伐されてきた魔王と呼ばれた者もソレが正義と平和だと思ってやったんだ。
悪事と呼ばれることでもな!
この国の金はどこに消えた?
生活に困った民への施しか?
役人の射精代と懐だよ!!
亜人まで徴兵し、悪魔からも税を搾取し、樹海という場を亜人やモンスターに与えておきながらハンターの存在を認め、生物兵器を放っては樹海に生きる者や活動する者を殺す、基本的人権を尊重つって腹を痛めたくないが子がほしい、嫁はいらないが子がほしいと言いながらハンターにオークの雌を狩ってこさせ人間の子を産ませると言う!」

「この子の自爆とは…」

「こんな雌モンスター、一匹殺したところでなんだと言うんだ?」

「メタルだかドラゴンスレイヤーだか知らないが…そんな鉄のためにこの子は殺させない」

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