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〝真〟MonsterRaper
第8章 お嬢様は無理難題をおっしゃる

「気持ちはありがたいが、俺は君たちを助けたくて助けたわけではない。
あの時はコボルトやエルフの付き合いがあってやったことだ」
協力は頼もしいが、彼が死んだときの責任が負えない…
「俺は剣や魔法で戦う亜人ではない。
そして敵は…生物を超越している…君たちに頼るわけにはいかないよ」
「ならば、一人でも行くまでです」
彼は席を立ち、部屋を出ようとした。
「ナシュル!正気か?」
責任者である叔父が怒鳴るように言い放った。
「…私はあの時、サソリとの戦いで死んでいた。
私はこの勇者を見捨てて逃げてしまったんだ。
今日までどれだけ後悔したことかっ」
プルプルと肩が震えていた。
『叔父上がサソリに…さっさと気づいていれば良かったんだ!』
「ナシュルとか言ったな…。どうしても戦うと言うのなら覚悟がいる」
俺は声をかけた。
彼は覚悟などあるという表情で俺を見た。
「自分の棺桶を用意しておけ」
夜も明け、高速で移動する影が四つ。
ダーベラの一行である。
目指すはユグドラシルの中央部。
「アルラウネの匂いはこちらからです」
クローターが指で示す方向、それはドラゴンのリンドブルムの巣穴が近い洞窟であった。
リンドブルムは翼竜(ワイバーン)と呼ばれ、容姿はドラゴンに酷似している。
ドラゴンと呼ばれる種の中では、小型であるが機動力と炎をブレスが厄介な相手である。
ワイバーンはドラゴンではないと言う者もいる。
あの時はコボルトやエルフの付き合いがあってやったことだ」
協力は頼もしいが、彼が死んだときの責任が負えない…
「俺は剣や魔法で戦う亜人ではない。
そして敵は…生物を超越している…君たちに頼るわけにはいかないよ」
「ならば、一人でも行くまでです」
彼は席を立ち、部屋を出ようとした。
「ナシュル!正気か?」
責任者である叔父が怒鳴るように言い放った。
「…私はあの時、サソリとの戦いで死んでいた。
私はこの勇者を見捨てて逃げてしまったんだ。
今日までどれだけ後悔したことかっ」
プルプルと肩が震えていた。
『叔父上がサソリに…さっさと気づいていれば良かったんだ!』
「ナシュルとか言ったな…。どうしても戦うと言うのなら覚悟がいる」
俺は声をかけた。
彼は覚悟などあるという表情で俺を見た。
「自分の棺桶を用意しておけ」
夜も明け、高速で移動する影が四つ。
ダーベラの一行である。
目指すはユグドラシルの中央部。
「アルラウネの匂いはこちらからです」
クローターが指で示す方向、それはドラゴンのリンドブルムの巣穴が近い洞窟であった。
リンドブルムは翼竜(ワイバーン)と呼ばれ、容姿はドラゴンに酷似している。
ドラゴンと呼ばれる種の中では、小型であるが機動力と炎をブレスが厄介な相手である。
ワイバーンはドラゴンではないと言う者もいる。

