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〝真〟MonsterRaper
第3章 疾風の天使
俺はハーピーを狩るため樹海に訪れていた。

拠点も高台に構築し、戦場となる狩場を一望できるようにし、長丁場に備えて綺麗な泉の近くに陣取った。

ここは密林。
多くの木々が茂り、動植物の気配があたりに満ちあふれる豊かな土地だ。
そして、清涼な空気。

俺のポーチの中には小型の軍用PDAが入っている。
インターネットもGPSも衛星TV電話、遭難した時の救難信号エマージェンシーも発信できる。

PDAでハーピーの出現ポイントは確認できない。
だが、この山はギルドの情報でわかったが、ハーピーに一度でも遭遇できればチャンスがある。
追跡機能のあるGPSの弾丸、チェイサー弾をハーピーに撃ち込んでしまえば、PDAでいつでもハーピーの居場所がわかるのだ。

そして地図にも使える。
山の中心には巨大な樹であるユグドラシルが見える。

ギルドの情報では、あのユグドラシルの中は空洞になっており、洞窟と化したモンスターの巣になっているらしい。

中央部はモンスターで溢れているのだろう。
俺は川の流れる場所に移動することにした。

ハーピーとて生物
水を欲する
それにシズカちゃん並みにお風呂が大好きで日中でも水浴びをよくするらしい。
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