この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
〝真〟MonsterRaper
第8章 お嬢様は無理難題をおっしゃる
ダーベラと土手山の一騎打ちは誰の目から見ても勝敗は明らかになってきた。
デュランダルが土手山の身体を捕らえるようになる。
土手山の防弾チョッキは破損もひどく、隠していた手榴弾も散乱した。
模擬手榴弾であり、爆発しないことがわかった。
「あいつ…はったり野郎じゃないか!」
「人間は罠も得意だからな…」
クローターとアズダールは土手山が必ず卑怯な手を使うだろうと考え、アルラウネより人間を警戒した。
反則した瞬間にクローターは小剣を投げつける覚悟だ。
ダーベラはそれを咎めないだろう。
「もう、止めないか?」
ダーベラは息のあがった人間にぽつりと言った。
「止めるだと?」
土手山は息を整えてから言い返した。
「人間の耐久力など、たかが知れている…血が足らなくなるぞ」
土手山は、要所要所から流れる自分の血の匂いと傷口の鼓動を感じていた。
止血しなかれば…炎の剣はさらに傷口を焼くのだ。
インターバルはほしい。
だが、人間が…修羅場を経験した俺が亜人にやられる?
あってはならない…
弱肉強食の世界に屈服することなど!
「俺がゴミに負けてたまるかっ!」
土手山は叫んだ。
そして、左手腕で盾として使用していたパンツァーアイゼンを亜人に向けるとキャッチャー型のロケットアンカーを射出した。
これは剣同士の戦いを逸脱した。
誰もが思った。
盾とし使用する分には気にもとめなかったが、
デュランダルが土手山の身体を捕らえるようになる。
土手山の防弾チョッキは破損もひどく、隠していた手榴弾も散乱した。
模擬手榴弾であり、爆発しないことがわかった。
「あいつ…はったり野郎じゃないか!」
「人間は罠も得意だからな…」
クローターとアズダールは土手山が必ず卑怯な手を使うだろうと考え、アルラウネより人間を警戒した。
反則した瞬間にクローターは小剣を投げつける覚悟だ。
ダーベラはそれを咎めないだろう。
「もう、止めないか?」
ダーベラは息のあがった人間にぽつりと言った。
「止めるだと?」
土手山は息を整えてから言い返した。
「人間の耐久力など、たかが知れている…血が足らなくなるぞ」
土手山は、要所要所から流れる自分の血の匂いと傷口の鼓動を感じていた。
止血しなかれば…炎の剣はさらに傷口を焼くのだ。
インターバルはほしい。
だが、人間が…修羅場を経験した俺が亜人にやられる?
あってはならない…
弱肉強食の世界に屈服することなど!
「俺がゴミに負けてたまるかっ!」
土手山は叫んだ。
そして、左手腕で盾として使用していたパンツァーアイゼンを亜人に向けるとキャッチャー型のロケットアンカーを射出した。
これは剣同士の戦いを逸脱した。
誰もが思った。
盾とし使用する分には気にもとめなかったが、