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〝真〟MonsterRaper
第3章 疾風の天使
ハーピーは元いた場所に…いない!?
--どこだ?
「死ネェ人間!」
ハーピーの声が上空から聞こえ、銃を構えたまま起き上がり、とっさに前転する。
地面を転がる間に、背後からブワッと風圧が着地した。
ハーピーが声を発していなければ爪で刻まれていたかも知れない。
体勢を立て直し、慌てて振り返りつつ、弾帯(ベルト)左側にあるコマンドナイフを引き抜こうとしたが、ハーピーの姿は思った以上に接近していて暇がない。
「どうやって俺の偽装を見破った?」
「フフフ、シルフが教エテクレタワ」
目を凝らすとハーピーの周りには何人かの小さい妖精がファンネルビットのように空を舞っている。
オドリバエだと思って油断した自分が情けない。
「くっ!」
近距離だが、俺自身も被弾覚悟でボルト弾を撃つ。
着弾と同時に青白いインパルスがスパークするが、ひるがえしたマントのような美しい翼でハジかれてしまった。
1発や2発では平然と突き進んでくる。
連射ができる距離ではないし、拳銃に持ちかえる時間もない。
だが、攻撃として撃ったのではない。
少しでも動きを止める時間稼ぎだ。
そうして再び距離を取る。
この近距離戦では、逆に取り付けたスコープが邪魔になる。
狙撃をしようと構えるために顔をあげた、すぐそこにはハーピーがいるッ!
「ハァッ!」
今度は銃を構える余裕すらなく俺は横に側転し一撃を避けた。
ハーピーの攻撃が見えたわけではない。
そんなものを見てから避けたのではとうてい間に合わない。
--どこだ?
「死ネェ人間!」
ハーピーの声が上空から聞こえ、銃を構えたまま起き上がり、とっさに前転する。
地面を転がる間に、背後からブワッと風圧が着地した。
ハーピーが声を発していなければ爪で刻まれていたかも知れない。
体勢を立て直し、慌てて振り返りつつ、弾帯(ベルト)左側にあるコマンドナイフを引き抜こうとしたが、ハーピーの姿は思った以上に接近していて暇がない。
「どうやって俺の偽装を見破った?」
「フフフ、シルフが教エテクレタワ」
目を凝らすとハーピーの周りには何人かの小さい妖精がファンネルビットのように空を舞っている。
オドリバエだと思って油断した自分が情けない。
「くっ!」
近距離だが、俺自身も被弾覚悟でボルト弾を撃つ。
着弾と同時に青白いインパルスがスパークするが、ひるがえしたマントのような美しい翼でハジかれてしまった。
1発や2発では平然と突き進んでくる。
連射ができる距離ではないし、拳銃に持ちかえる時間もない。
だが、攻撃として撃ったのではない。
少しでも動きを止める時間稼ぎだ。
そうして再び距離を取る。
この近距離戦では、逆に取り付けたスコープが邪魔になる。
狙撃をしようと構えるために顔をあげた、すぐそこにはハーピーがいるッ!
「ハァッ!」
今度は銃を構える余裕すらなく俺は横に側転し一撃を避けた。
ハーピーの攻撃が見えたわけではない。
そんなものを見てから避けたのではとうてい間に合わない。