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〝真〟MonsterRaper
第3章 疾風の天使
厄介な盾兼備の剣である翼と空を舞う弾幕的なバリアーにもなる真空刃、飛び道具の毒羽。
飛んでいる間は飛龍と言ってもいい強さだ。

誰も狩ったことがないモンスターと対峙するのに、美しい容姿からすべての考えが甘かった。
人間部の身体まで銃弾に耐えるほど鍛えあがっているのに……。

--負ける。
戦えば、弾薬の尽きた時点で俺の負け。
それに、人間は一撃で死ぬ。
鋭利な爪に掴まれれば、出血で時間の問題だ。
脱出しても追撃でやられる。
セラミック製の防弾チョッキを装備していれば、あの程度の真空刃は気にするほどでもないが、布一枚で保護する人間の皮膚は裂けて血を噴き出す。

死傷覚悟で戦わないと勝てる相手ではないことが分かった。
せめて、真空刃を使われなければ
俺が断然有利なのだがっ!

ビビっていても仕方がない、銃との相性の悪いモンスターだ。
風圧で特殊なフレイム弾とボルト弾は俺も跳弾で火と雷をくらい危険だ。

だが、真空刃も体力を使う技のハズ。
どんなハンターでも、強靭なモンスターに力技で打ち勝つことは難しい。
事前に策を巡らせる。

思った通り、ハーピーは上空から急降下で俺を爪で狙ってきた。

「グァァァァッ!」

引きつけて回避する。
爪に関しては無傷ではすまない。
蹴りだけで恐ろしい衝撃があるのだ。

だが、ただの回避ではない。
自分の位置取りを整えた。
回避でそのまま移動するように動いた。

回避後は、斬撃を放つのにちょうどいい場所にいる。
空振りしたハーピーは大きな隙をつくった。
機動力のあるハーピーの弱点でもある。

すぐに翼で俺を襲おうとするが、床尾で腹部を叩く。

「ガハァッ」

そのまま遠心力で右肩に斬撃を叩き込むも翼でガードされるが、ここまで超接近戦なら銃剣の床尾でもう一度、今度は側頭部に銃床尾部打撃を渾身の力でブッ叩いた。

「アアァァッ!」

女の子だから顔面を狙わないのは、俺の勝手な考えだった。
この戦場と化したリングの上では、万が一は「死んじゃった」で討伐で処理するしかない。

「トォォ」

バク転するように低空で宙返りすると、尾羽でなく。
脚爪が俺の目の前に迫るが、冷静に2歩引き足で下がるも銃が真上に弾き飛ばされた。

「ぐぅぅ」

足元に仕込んだアサシンダガーは取れない!
すぐさまサイドアームを引き抜く。


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