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第4章 破天荒な美女

思わぬところで、若い女の一人暮らしの１Ｋ部屋に居候ができるようになった。
この状況の場合は逆に無理やり押し倒さないと女性に失礼だと考えるが…。
Ｄエルフ系ハーフエルフ（ｈエルフ）の彼女は特に気にもしていない様だ。

狭い中で弾丸の調合と準備に勤しんでいた。
グレネードランチャーをライフルに取り付け、剣も着剣。
スコープではなくダットサイト（近距離用）に取り換え、万全に期す。
そして地雷などの罠。

それには理由があった。
契約書にはハーピーだけではない。
「バジリスク」討伐まで書かれているのだ。

バジリスクはコカトリスとよく間違われるが、バジリスクは巨大なニワトリから羽毛をなくし、爬虫類化したもので、その皮膚は天然の鎧だ。
羽はコウモリのような皮膜で覆われ、人間をひと飲みできそうな巨大なクチバシがある。

住ませてくれる以上、恩は返す。
だが、バジリスクに使う弾薬の価格を考えると……
後で夜這いして、身体で払ってもらうしかない。
エルフのセックスに避妊はない。
それにセックス＝一生の伴侶という文化だ。

「ハイザック、出発は明朝。日が昇ったら出発するよ」

初めて知ったが、エルフは全裸で体にシーツを巻いて寝るのだ。
これは生殺しだ……。