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〝真〟MonsterRaper
第4章 破天荒な美女
--大衆食堂。

Dエルフ達は酒をよく飲む。
だが、酔うことはないようだ。

ジャスワントとテーブルを囲んでいるのに、話しかけてくるずうずうしいエルフもいる。
これも文化の違いか?

「よう、キャプテンジャパン。大平の世に飽きて、こんな所まで出稼ぎか?」

「ボウガン(銃)の弾が切れたら、逃げ隠れる為にそんな草のカッコをしてるのか?」

しかし、ほとんどがクレームだ。
ダイエットに成功した綺麗な人がデブで努力をしない醜いものを蔑むような言い方だ。


この食堂に貼ってあるモンスターは、このユグドラシルの樹海では正式にエルフ達の害になるモンスターなのであろう。
人間の組織であるギルドが認定したモンスターは価値のあるモンスター。
ここでは文化の違いがよくわかる。

「ハイザックは戦士をなんと心得る?」

ジャスワントが訊いてくる。
まわりの戦士達にも聞こえるように。

「……さぁ考えたこともない。俺は戦士じゃないからわからんな」

「なんで軍隊に入ったの?」

「他に食う方法を知らんからさ、だから未だに嫁さんも貰えん」

「何かに憧れてとかは?正義のヒーローとか」

「しいて言えば…忍者だな、俺は破壊工作が専門の兵士だった」

「なんで軍を辞めたの?」

「いまの破壊工作は全部、強化バイオロイドの兵士が行う。仕事をバイオロイドに取られたのさ」

「なんでハンターに?」

「正確には傭兵ハンターだ。客の依頼に答えたり、自分でも自発的に仕事ができるし、ハーピーのような強い雌モンスターなら倒した後に妊娠を目的とした強姦もできる」

「そう…。戦士は、モンスターとの戦いで、時には命を奪う。それはどうしても必要だったり、私たちの営みの障害になるよ」

「人間には戦士はおらんよ、幕末で終わりだ。エルフの君たちは日露(戦争)から来たから知らんだろうが、人間で戦士を名乗るなら主君に仕えて給料をもらわんといかん、生産性のない戦士は滅びた。そして今は強化バイオロイドが戦ってくれる時代になろうとしている。いつか…人間は滅びる、だから、生きてるうちに強い雌とバコバコやりまくって子孫を作ることに決めたんだ」

「ふ~ん。でも、なんでバジリスクを倒さなかったの?結局、私を抱き損ねたのよ」

「ヤツの男義に敬意を表したのだ。万が一に次にヤツと相まみえた時には一人で戦うさ」

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