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〝真〟MonsterRaper
第4章 破天荒な美女
俺は席を立つ気になった。
抱かせてくれないのならジャスワントと組む意味はない。

「失礼するよ。こう見えても多忙でね。ハーピーを仕留める為の弾薬をこれ以上、減らすわけにはいかない」

コーヒーを飲み干した。
この村の酸素は俺にはもったいない。
ジャスワントの目の前に500円玉を置いて立ち上がる。
椅子の横にあるバックパックと立てかけた銃を肩にかける。

「……バジリスクを追っ払ってくれた謝礼は?」

「息の根を止めてないんだ。受け取れないよ」

「もう夜よ。今夜は泊まっていきなさいよ」

―!?―
「…左様でござるか?ならこのまま相伴致す」

「なんで江戸時代の言葉なの?」

「戦士の口調だ」

俺は席に着いた。
一瞬、彼女の口角が上がった気がした。

「エルフの世界に岡場所はないの?」

と言っても、そろそろ金を払ってでも女を抱きたい。

「あぁ……風俗はないわ。エルフの男は人間みたいに溜まらないの」

「だから、元祖少子化なんだよ」

「人間界に夜鷹しに行く娘もいるけど……先に帰ってて」

「どこに行く?人間の俺が1人でいたら寂しいじゃないか!」

「…禊よ」

-!!-
まさか……エルフは水風呂、泉の水で体を洗う。
俺に抱かれる準備か?

立ち去っていくジャスワントに、俺は何も言えないでいた。
500円玉を回収し、
「おい、そこのモデルっ!ジントニックだ」

少しだけ、酒を飲んでから帰ろう。
たとえ殺されても彼女を襲おう。
でも、妊娠したら彼女は俺を愛していたことになる。
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