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〝真〟MonsterRaper
第5章 英雄の条件
結局、ジャスワントと向かっている最中に案内係り兼、村一番の弓使いが合流した。
男の名はデルレイ。
短く揃えられた短髪で鎖帷子状に何本も皮を編んだ頑丈そうながらも軽量の鎧を装備し、下履きにはドラゴンの皮で縫いつけたズボンを履いている。
靴はない。
裸足だが、狼のような爪のある肉球である。
まじまじと見なければ、小さいDエルフだ。


現時点では、生け贄派が多く、犠牲者が出れば村長の責任となるそうだ。

「この地下道にサソリが住み着いています」

「住み着いてる?手を出さなきゃ襲ってこないということか?」

「そうですが…中には人間に納める薬草があるので入らないわけには…」

「それでも、警察はこないのか?」

「警察は人間が被害に合わない限り来ません」

「よし、突入するがデルレイは援護。ジャスワントはデルレイの補佐。俺は前衛でやる」

「銃で前衛?」

「銃剣があれば、大丈夫だ。貴様らが俺の縦断に被弾するほうが怖い」

「じゃあ、私の剣を使って」

ジャスワントが剣を渡してきたが、俺は首を横に振る。

「それは、君の得物だろ。俺にはメタルエッジがある」

「ちょっと見せてよ」

めんどくさいながらもメタルエッジを銃から外し、彼女に渡した。

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