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第5章 英雄の条件

――バンッ！バンッ！

―-ヴァシュンッ-

２発目で命中し、閃光手榴弾は激しい光を放った。

「くぅぅ」

光の影響を僅かに受けてしまった。

『強すぎる…ランクが違う…』

だが、何とかジャスワント達が逃げ切るまで時間を稼がなければならない。

『まさか、自衛官だった俺が自衛隊の兵器に殺されるとはな…』

拳銃をホルスターに無造作に仕舞う。

オリオンキラーの追撃、ハサミを振り上げる。

ハサミは３６０度で襲ってくる。

振り落とされるハサミにグレネードを合わせた。

――ドンッ！

″ギギンッ！――

胴体部ならビクともしないが、ハサミは弾くことができた。