この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
〝真〟MonsterRaper
第6章 地を這う女神
鍛冶屋、工房で用事をすませた俺は、その足で大衆食堂へと向かった。
真昼という時間のためさすがに夜ほどは賑わっていない。
それでも何人かの賞金稼ぎ戦士が一人一つずつ占領して、のびのびと昼酒を飲んでいた。
俺は酒を嗜めないが、ここはぎゅうぎゅうに狭い思いをすることが多いため、一人でテーブルを使って優雅に昼から飲む姿は働き者で楽しみが限られるDエルフにはエレガントに感じる。
各種情報が貼り出される掲示板へ向かう。
戦士達数人がざわついていた。
「キャプテンジャパン!まだ生きていたのか!?」
以前、話しかけてきたエルフの男だ。
まるで密林から抜け出してきたような格好。
リザードマンの皮と、毛並みの良い野獣の剛毛を主な材料として作られた防具だった。
リザードマンとは敵対関係であることはわかるが、人間にとっては畏怖する面構えながらも一部のリザードマンは陸上自衛隊の後方支援に関する徴兵に応じたため、山に住む人権のない勇者だ。
有事の際だけ、戦ってくれる金のかからない兵士は人件費で泣く陸軍には重要課題だ。
「ナイスガイ…なんだその無様なツラは?」
俺は彼の肩にポンっと手を置いて労った。
「ナーガが現れたんだよ!蛇女だ」
「ナーガ?ラミアとどう違うんだ?」
「ふふふ、ナーガの下半身は一見は蛇だが竜の尾なのよ」
ジャスワントが口をはさむ。
エルフ界では手練れた戦士で博識のようだ。
「ほぅ。女とはな…ぜひ俺が捕獲しよう」
「キャプテン、殺さなければいけないモンスターだ。人肉を食らうぞ」
「そんなことを言っては虎も鮫も同じだ」
「ハイザック、武器がないじゃない…拳銃で戦う気?」
「ああ、ハンドガンと何かナイフの代わりになる武器があれば--」
真昼という時間のためさすがに夜ほどは賑わっていない。
それでも何人かの賞金稼ぎ戦士が一人一つずつ占領して、のびのびと昼酒を飲んでいた。
俺は酒を嗜めないが、ここはぎゅうぎゅうに狭い思いをすることが多いため、一人でテーブルを使って優雅に昼から飲む姿は働き者で楽しみが限られるDエルフにはエレガントに感じる。
各種情報が貼り出される掲示板へ向かう。
戦士達数人がざわついていた。
「キャプテンジャパン!まだ生きていたのか!?」
以前、話しかけてきたエルフの男だ。
まるで密林から抜け出してきたような格好。
リザードマンの皮と、毛並みの良い野獣の剛毛を主な材料として作られた防具だった。
リザードマンとは敵対関係であることはわかるが、人間にとっては畏怖する面構えながらも一部のリザードマンは陸上自衛隊の後方支援に関する徴兵に応じたため、山に住む人権のない勇者だ。
有事の際だけ、戦ってくれる金のかからない兵士は人件費で泣く陸軍には重要課題だ。
「ナイスガイ…なんだその無様なツラは?」
俺は彼の肩にポンっと手を置いて労った。
「ナーガが現れたんだよ!蛇女だ」
「ナーガ?ラミアとどう違うんだ?」
「ふふふ、ナーガの下半身は一見は蛇だが竜の尾なのよ」
ジャスワントが口をはさむ。
エルフ界では手練れた戦士で博識のようだ。
「ほぅ。女とはな…ぜひ俺が捕獲しよう」
「キャプテン、殺さなければいけないモンスターだ。人肉を食らうぞ」
「そんなことを言っては虎も鮫も同じだ」
「ハイザック、武器がないじゃない…拳銃で戦う気?」
「ああ、ハンドガンと何かナイフの代わりになる武器があれば--」