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第6章 地を這う女神

「キャプテンがナーガを捕獲するなら、俺は再トライするぜ！」

「デュラン！彼がここに留まってくれている内は彼に強いモンスターと戦わせたほうが、私たちには特よ」

このナイスガイはデュランというのか。
装備は背中に背負う剣。

「何を言っている。こんな銃で戦うような人間にこの村を守ってもらう必要はない。ジャスワントも目を覚ますんだな。人間は欲の塊だ金と性欲には制限がないと聞いている」

「バカを言うな。発射すれば次の装填まで時間を要する」

勘違い野郎め。

「まぁまぁまぁ、じゃあ、デュランにまかせるわよ」

「俺は仲間と打って出る。ジャスワント、君も来ないか？」

「私はニーズヘッグ対策要員に志願したのよ」

「いつまでロードスごっこをするつもりだ？君はディードリットでもピロテースでもないんだぞ。エルフなんだ」

「彼はニーズヘッグとは戦わない。でも、私がピンチになれば空を飛んででも助けに来る。私にはわかる」

「いいだろう。この村で一番の戦士は俺だと証明してやる。銃がなきゃ人間なんて弱いんだ。俺がナーガを倒してやる！」

そう言うと、デュランはナーガの貼り紙を引きはがして食堂から出ていった。

「ジャスワントいいのか？彼に協力しなくて」

「……彼も戦士よ。それに仲間と行くなら心配しないわ」

「いや、彼は君に惚れている。きっとあのままでは死ぬ気で戦うだろう。俺が彼に協力しよう」

「でも、銃がないのよ」

「火薬式のボウガンを調達できないか？」

「工房に行けば何かあるかも…」

「君は彼を止めに行け、俺が工房に行こう」

「……わかったわ」